2007年02月17日

刊行中止

プリンセス・マサコの翻訳が刊行中止になった。
講談社の言い分では著者との信頼関係が維持できないとか、刊行後に起こるだろう出来事に責任が持てないなどと報道されている。
これに対して原作者は、「宮内庁や外務省の圧力に出版社が屈したんだ」と述べている。この判断は、証拠がないけど、それしかないと思う。このように話題になっている以上相当部数の販売が見込めるにもかかわらず発刊しない理由は、それしかない。出版社というのは、売れさえすれば身売りはいくらでもする。
特に、講談社は、戦前からそうした実績を持つ会社だ。佐藤卓己の『言論統制』を見ると軍に取り入って紙を調達し総合雑誌であった「現代」を刊行し続けた。この時にも軍に擦り寄りながら保身しつつ加担した。
今回も、講談社が発行している保守系週刊誌と地続きの側が利益を諦めても、権力に擦り寄っておくことが利益と踏んだと見てもおかしくないだろう。この掴み方は広く沈殿していく。


Posted by mc1026 at 09:47

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